
よく、保育園に入ると刺激を受けて発達も早くなるよ。なんて声を聞きますが、息子は生後半年から保育園に通っているものの発達は全体的に遅めで、1歳半になっても発語がありませんでした。
まぁそのうち話し出すだろうと悠長に構えていましたが、同じクラスの子供たちが上手におしゃべりしているのを見ていると…やはり少し不安になってきて臨床心理士さんによる発達検査を受けることにしました。息子が2歳の頃でした。
その時の記事はこちら

そして、発達検査の際に臨床心理士さんから頂いた発語を促すアドバイスを元にあれこれ試した結果2歳半でようやく言葉が出てきました。
今回はそのアドバイスを元に私が試して成果を感じた、発語を促す3つの方法を紹介していきたいと思います。
もくじ
発達検査を受けることになった経緯
我が家の息子は寝返り7ヶ月ごろ、ハイハイ1歳、歩行1歳8ヶ月とかなりののんびり屋さんで市の1歳半健診ではもちろん歩けず発語もなしでした。
その時の記事がこちら。

あまり成長が遅いことを思い悩んだりはしていなかったのですが、一つ気がかりなことがありました。
それは、息子が仮死状態で産まれてきたこと。
出産レポはこちら

出産時とても難産で、息子が出てきた時には息をしていませんでした。先生たちの救命措置のおかげで産声を聞くことができましたが、すぐにNICUに運ばれ身体中に色んな管をつけられたくさんの検査をしました。
幸い、すぐにNICUを出ることができたのですが先生曰く”仮死状態で産まれた子は脳に何か障害が残る可能性もある”とのことでした。
それは、今すぐに検査で分かることではなく成長とともに出てくるので、まめに発達を見ていきましょう。提案していただきました。
それから半年に一度の発達具合を見ていただいていましたが、発達が遅いなりに寝返りやハイハイ、歩行もクリアしていったので発語もそのうち…と思っていたのですが…これがなかなか話さない。
もしや、出産時のダメージのせい…??と段々と不安になっていき、2歳の健診時にしっかりと専門の方に診てもらおうという流れになったわけです。
結果、ただ単に発語が遅れているだけで自閉症や発達障害、脳性麻痺等の気配も見られないので、このまま発語がないようなら療育等も含めて対応していきましょうとのことでした。
この時臨床心理士さんに発語を促す方法を教えていただき、できる範囲から実行していきました。
発語を促すために私が実行して成果を感じた3つのこと
臨床心理士さんのアドバイスはすぐに実行できて無理のないものばかりで助かりました。もちろんこれを実行したら絶対に成果が出るとは限りませんが、子育ての基本となるようなことばかりなので参考にしていただければ幸いです。
子供の興味に寄り添う
とても大事なことです。
大人もそうですが、子供は興味のないものの名前は教えられても覚えませんし、まず頭に入ってきません。
まず、子供が好きなものは何かをピックアップしましょう。
例えばうちの子なら
•すべり台
•電車関連
などが2歳の頃のブームでした。
特にこの頃はいろっぴ溺愛で、なにをするにもいろっぴと一緒!でした。
いろっぴについて詳しくはこの記事に書いています。

簡単に言うと、いろっぴはカラフルな色が付いているこんなキャラクター。

これを使って、日頃からこれはあかっぴと同じ赤だねーなど話しかけていると、ある日突然外出先で赤い色を指差して「あた!(赤)」と言い出しました。
続けて青、黄色、白まで。
他にも、一度乗った電車が楽しかったらしく何度も乗りたがるので休みの日は極力車移動はやめて電車に乗るようにしていると、「でんしゃ」と言う言葉を突然発したかと思えば立て続けに阪急電車、南海電車、近鉄電車などなど電車の名前を覚え出し、到着!出発進行!まで言えるようになりました。
それに加えて、「乗りたい」「乗った」なども言えるように。最初に「でんしゃ」という言葉を発してからあっという間でした。
子供の「好き」のパワーは計り知れません。
子供の興味に寄り添うと同時に、興味の幅を広げてあげるのも大事だと気付かされました。
急かさない
だれだって急かされるのは好きじゃないはず。子供だって同じです。
子供には子供のペースがあるので焦らないこと。
たくさん詰め込んだり無理強いすると子供はプレッシャーに感じてしまいます。すると余計に話さなくなるという悪循環になりかねません。
子供の言い間違いを毎回正したりするのも同じこと。いずれちゃんと話せるようになるので、焦らず言い間違いを楽しむ気持ちで子供と接するのが大事です。
息子はのんびり屋さん(慎重派なのかも)なので、言葉が爆発するまでひたすら待ちました。
自然な声かけ
子供にたくさん声をかけてあげましょう って、妊娠中から言われた方も多いと思います。
私も産院等で言われました。
でも、レスポンスのない相手に声かけって難易度高いと思うのは私だけでしょうか。いや、声かけが苦手な人は絶対多いはず…
自分自身普段はよく喋るけど、まだ話せない子供と一緒にいるとついつい無言に…なりますよね?
声かけしなきゃとは思うんですけども。
臨床心理士さん曰く
なんだそう。必要以上に声かけしても興味のないことは子供は聞いていなかったりしますし、何より声をかける方が疲れてしまう。
おはよう、いただきます、いってきます、ただいまなど加え、楽しいねおいしいねなど、ほんとにごくごく普通の声かけで問題なしなんです。
声かけ時にたくさんの擬音語を使うとなおいい
ブーブーやわんわんなど、物に対しての擬音語をたくさん使うと物と言葉が繋がりやすくなります。
ふわふわ、ゆらゆら、ドスンドスン、パタパタなど物をいろんな擬音語で表現してみると子供の頭に入ってきやすいんだとか。これに加え更に写真や絵などを使い多角的にインプットするとより頭に入りやすくなります。
テレビは決して悪ではない
テレビばっかり見せてるから言葉が出てこないのでは…と不安になっている方も多いかと思いますが、必ずしもそうではありません。
テレビは一緒に楽しめば立派なコミュニケーションツールになる
当たり前ですが、1日に何時間も1人でテレビを見せるのはもちろんNGです。
テレビは情報の垂れ流しです。それをうまく使って一緒に楽しむことが大切なんです。
子供の好きな番組で一緒に歌ったり踊ったり、テレビで好きなキャラクターがいるならそのキャラクターの絵本やおもちゃも使って興味の幅を広げるのもアリです。
絵本が好きならぜひ読み聞かせを!
テレビも好きだけど絵本も好き!なら、ぜひ絵本の読み聞かせをしてみて下さい。
絵本の読み聞かせは子供の心の安定だけでなく想像力や読解力などを育みます。そして親に甘えられるという子供にとってのメリットも。
でも、絵本に興味がない子に無理強いだけはしないでくださいね。焦らずゆっくりが大事です。
療育を選ぶことのメリットを臨床心理士さんに聞いてみた
子育てをしていると療育という言葉をよく聞きます。
発達が遅れていると療育を勧められることがありますが、うちの子病気なの?と療育に通うことをためらう人も多いはず。
そもそも療育って何をするところなのか、通うことにどんなメリットがあるのかを臨床心理士さんに聞いてみました。
療育は良い刺激を与えてくれる場所
療育では個別やグループで様々な体験をすることが出来ます。その経験は、小学校入学前の未就学児の子供たちにとってとてもいい刺激になりますし、様々な場面への適応性も高めてくれるというメリットがあります。
ちなみに、療育は早い方が効果があるともいわれています。
不安になったら専門機関へ
一般的に言葉の出るタイミングは個性と言われていて、2歳で発語がなくてもさほど心配することはないと言われています。また、
•こちらのいうことを理解している
•相手の目をしっかり見る
•声が出る
•身振り手振り指差し等で伝えようとする
これらの様子が見られるなら心配しなくても大丈夫です。
ただ、親はこどもの発達が遅いと周りにどれだけ大丈夫だと言われても不安なものです。気持ちはとてもわかります。
不安な時は抱え込まず、ぜひ地域の保健師さんに相談してみて下さい。そして、子供にとってベストな方法を専門の方と一緒に探してみてくださいね。